PCI,Cバス,USBのネットワークカードの速度と負荷の比較をしてみました。
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USBやCバスのネットワークカードはCPU負荷が高いとよく言われていますが、やっぱり自分で確かめて見ねばといろいろとっかえひっかえ試してみることにしました。
用意した機材一覧
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G8YVZのV200 (V166だったかも 箱は流星)
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OS Win2000 SP4
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CPU NV4ゲタな K6-3+ 550@400MHz
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RAM ADA 128M
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PCI1 FNECHARD Chanpon1 参考:98
project IFC-USUP-TX
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PCI2 玄人志向 Chanpon2
(IDE BIOS引っこ抜き済み) EHCIのdriverは Microsoft 5.1.2600
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CONTEC C-NET(98)E driverはこれ
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MELCO LGY-98 driverはos cd内
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IO-DATA USB ET/T
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Doubleh H DH-USB2/ETH
DriverはAX88172のチップメーカーASIXのAX88172_2.3.0.2.zipを利用
USB2なカードがChanpon2なのには理由があります。DH-USB2は消費電流が多いのかそれとも相性なのか、とにかく動かないUSB2なカードが多数有ります(動かない方が多いくらい)。USB2のチップが同一でも動いたり動かなかったり....そんな中で
Chanpon2は安定動作する貴重なカードです。しかしPC98で使うにはIDE BIOSが起動の邪魔になる、ということで、ソケットからROMを抜いてあります。OSはWin2k
sp4ですが、Chanpon1と2をダブルでさしたため、グラフィックは98グラフィック
VGA での動作となります。また、CPUはHK6-MS600なのですが、うるさいのが嫌いなのでCPUFANをこれで銅だMINIのFANに交換してあるので、動作クロックは400MHzまで落としてあります。またBOOT
HDDはオンボードIDEにつながっているIBM 1.7GのHDDで遅いです。IPLには当然のごとくまりもさんの
CHACHA1.5が入っています(^^;)
速度を測る際の接続先のPCの仕様は下記です
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RvII ITF改
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OS Win2000 SP4
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PentiumIIIS 1400@700 (PL-iP3/T rev2) Dual
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EDO ECC 32 x 8
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NICはオンボード intel 82557
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Chanpon3+VIA1394+MELCO Banshee
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HDD U160 18G 15krpm (50MB/sくらい出ます)
測り方
プロトコルをNetBEUIだけバインドしてPlanexの32ポートSWハブ経由で接続し、RvIIのリモートドライブに対して
HDBENCH 3.30 でディスクアクセスのベンチマークを取る。この際タスクマネージャーでCPU利用率を見る。同時にメモリーリードの計測を行い
USBに起因するメモリーアクセスの速度低下の様子を調べる。
まずはUSBに何もつながずに EHCI 有効/無効での メモリーアクセスの速度低下を見る
EHCIを有効にするだけでは、速度低下するわけではなさそうですね。
CHANPON1
初代チャンポンボードです。MELCOのLGY-TXC (SiS 900)が、intelのブリッジを介して接続されています。
こちらは、先に書いた RvIIへ接続してのテスト。なにやら、書き込みがやけに遅いなぁ。
ということで、別の鯖にもつないでみました。ま、相手によって変わるってことで(^_^ゞポリポリ
CONTEC C-NET(98)E
読み込みで8MBPS近く出てますね。ただ、やはりCPU負荷は高めです。
MELCO LGY-98
こちらもCONTECとほぼ同じ速度で負荷も同じような感じです。
Chanpon1 のUSB1.1ポートに接続 メモリーアクセスは低めだけど測定誤差程度です。3.5MBPS程度。
グラフで見る限りCPU負荷はCバスより低いかな。
Chanpon2に接続 ただし EHCIはOFF。まぁ大して変わりませんね。ただ、同じカードにUSBマウスなどをつないでいると、USB1.1なカードの場合マウスの動きがぎこちなくなりますが、USB2なカードだと動きはスムースです。EHCIをOFFで使ってもメリットありますね。
Chanpon2でEHCIをONにしてみましたが、あまり変わらず。USB ET/TがUSB1.1な製品ですから当たり前ですか..
G8YVZのUSBポートへつないだ場合は、USB ET/Tがエラー(LEDが交互に点滅)を出してしまうため、ドライバーの組み込みまで到達できず動作不能です。間にハブを入れると動いたりすることも有るのですが、今回は省略します。
Chanpon2のEHCIはOFFのまま接続。USB1.1相当の動作です。4.5M BPS程度なのでまぁこんなもんでしょう。ただし、EHCIがOFFにも関わらずメモリーアクセスが低下しています。また、アイドル時のCPU負荷も、CバスやUSB
ET/Tの場合は1%程度だったのに対して、2〜3%を示していました。 これなら、USB
ET/Tの方が断然マシですね。
Chanpon2のEHCIを有効にしてみました。9MBPS近く出ていますが、期待したほどじゃないですね(汗 メモリーアクセスもなんと半分以上落ち込んでいますし...この程度ではわざわざ
USB2にするメリットは何もないとしか言えないですなぁ。
USB2なハブが使えないけど、メモリーアクセスの速度が落ちにくい IO-DATAのNECチップ用EHCIドライバーですが...そちらの場合、DH-USB2/ETHを接続すると、ブルースクリーンでOSごとお亡くなりになります。残念!
Cバス、予想以上に転送速度出てますけど、これだけCPU負荷高いと、高速なADSLを使って裏で何かDLしながら、表で他の作業ってな用途にはしんどいですね。ストリーミング動画の再生などはCPUをDLだけにこんだけ取られては...
USB1.1は、まぁ速度は適当に遅いけど使えなくもないかなくらいですね。ただ、家庭内LANは全部
INTELな100baseTで組まれていると、この速度は耐えられないかも。
USB2なDH-USB2 このテストケースではえらい遅いですが、440BX 鱈Celelon1.1Gなマシンで使うと、20MBPSくらい出てます。NICレビューで有名なNICMANIAさんのところでも、それなりの速度が出ているようですので、もはや
K6-3程度のマシンでは役不足なのでしょうか..
ただ、USB2のHDDも出た当初は 2MB/s程度しか出なくて遅いなーと思った製品も有りますので、最近のUSB2なNICではもうちょっと負荷も速度も改善されているのかもしれません。手に入り次第試してみたい かも...
作成 2004.3.17 macky